神田神保町岩波ホールにて
ひさびさに映画を観てきました。
上映期間内に観られるかどうかでしたが、なんとかすべりこめました。
---------------------------------------------------------------------------------
2004年/イラン・イラク合作
バフマン・ゴバティ監督
2004サンセバスチャン国際映画祭グランプリ
第5回東京フィルメックス審査員特別賞、アニエス・ベー観客賞
2004シカゴ国際映画祭審査員特別賞
2004サンパウロ国際映画祭特別観客賞
2005ロッテルダム国際映画祭観客賞
2005ベルリン国際映画祭平和映画賞
暗く、全体に重い映画でした。
戦渦の混乱した背景。2003年のイラクのクルディスタン地方の小さな村でのこと。
でも、その中でたくましく生きる子どもたち。
イラン・イラク戦争、湾岸戦争などで荒廃したその村でその村民と避難テントで暮らすひとびと。
子どもたちは地雷を掘り出して仲買人に売り、仲買人は国連の出先機関にその地雷を売る。
衝撃的内容と映像。
---------------------------------------------------------------------------------
地雷の被害により手や足のない子どもたちが出演していました。
その姿はいたましいけれど、大人顔負けにたくましく生きていこうと懸命でした。
地雷の中を子どもを助けに入り、負傷してしまう少年。
観ていて これは現実なんだ!と、なんともいいようのない、言葉で言い表せない気持ちでした。
この映画は、ただ単に映画としてだけではなくドキュメンタリーでもあり
たくさんのメッセージとしてうけとめられました。
同じ地球の片隅で、戦渦に泣いている人々がいる。
わたしには何ができるのだろう、
何かしてあげられることはあるのだろうか。
この映画を観て悲しみを共有するということだけで終わっていいのだろうか。
そんなことを考えていました。
この子どもたちが、将来武器を絶対に手にすることのない世界になるように
願わずにはいられません。
11月25日まで岩波ホール にて上映中。
世界では、地雷を売ったり麻薬を売ったり線路で寝ている子供達がまだまだ沢山いるんですよね〜。
私に何ができるのかって考えた時に、そこの場所に行って何かが出きる訳ではないし、募金は少しはしてるけど・・
この前、新聞で読んだんですが、ロシアの著名な画家・作家のシードロフ氏が小学生に「芸術は何の為にあるのですか」と聞かれて即座に「芸術は平和の為にあります。世界に善の力を広げ正義が勝利する為に芸術はあるのです。」と答えたそうです。
私にできる事って、たいした事はできないけど、文学・芸術を通して、民族同士の繋がりを広げていけたらなって思いました。
コメントありがとうございます!
わたしもできることといったら募金をすることぐらい。映画館でも募金箱がありました。
透明な箱で、みんなが見ているところで募金を投入するのは、勇気のいることでしたけど。
日本の今は、幸い爆弾も落ちてこない平和な社会だけど 帰り道バスの中で乗ってきたお年寄りに席をゆずろうとしない若者を見て、これでいいのかなーって思いましたよ。?(゜_。)?
平和といっても身近なところから
もっと積極的に他者とかかわっていかなきゃいけないと思うんです。